リハアビリテーション

姫野病院グループでは、
自立支援介護「生活リハビリ」
を実践しています。

身体機能の回復を目的とした専門のリハビリテーションだけでなく、
ご自宅に戻られて、通常の生活をお過ごしいただくために、人間生理学に基づいた「生活リハビリ」を実践しています。

生活リハビリとは?

写真:リハビリの様子

生活リハビリとは、従来の医療機関を中心とした「治療・リハビリテーション」によって身体機能を回復させ、日常の生活に戻っていただくという考え方ではなく、「日常の生活行為」そのものが身体機能を回復させ、自立した日常生活を送るためのリハビリテーションという考え方に基づいた新しい介護です。自立した実生活へ戻るために、適切な支援を行うのが生活リハビリです。

人間工学や生理学に基づいた介護の考え方や理論、そしてそれを実現していくための技術を学んでいます。またファンレストテーブルや個浴、アクアムーブといった、もの(道具)の正しい使い方を学び、利用者への動作指導を行うことにより、生活の基本となる食事・排泄・入浴等が一人で行えるよう支援しています。

トイレ・お風呂・お食事を
できるだけ自分の力で

写真:トイレ

プライバシーが守られる
トイレ介助

麻痺や筋力低下により、排泄の一連の動作(立位・移乗・ズボンの上げ下げ)を一人で行 うことが難しくなり、最終的にはバランスを崩し、転倒、骨折といった事故のリスクが高くなります。

ファンレストテーブルは身体を預けることができる為、一人で安全に排泄を行うことができます。
介助が必要な利用者も、動作指導や軽介助を行うことにより残存機能を最大限に発揮できることから、介護者も負担なく楽に介助を行うことができます。 排泄中も安定した座位姿勢(前屈み)を保てる為、安全確認後、介護者は離れることができ、利用者にとってもプライバシーは守られ、またリラックスできる環境で排泄を促進することができます。

写真:入浴の様子

自宅での介護に近い入浴補助

個浴と可動式入浴台「アクアムーブ」の組み合わせ、介護者による動作指導により、麻痺がある利用者でも、浴槽への跨ぎが楽に行え、今まで自宅で入っていたような、ふつうのお風呂に入って頂いています。

マンツーマン(1対1)の対応である為、事故予防やプライバシーの保護にもなります。
また、介護者としても慌てることなく、利用者のペースに合わせ、ゆっくりコミュニケーションを図りながら安心して入浴介助を行うことが出来ます。

写真:工夫した椅子

正しい姿勢で食事を
していただくための工夫

利用者一人ひとりの座高や足の長さを測定し、個々に合ったテーブルや椅子を選定します。車椅子の利用者も、移動以外は身体に合った椅子に座ることにより、正しい姿勢で生活して頂いています。

食事に関しても、前傾姿勢が保たれ、食べこぼしが減ったり、誤嚥や肺炎の予防にも繋がっています。